導入事例

ブラックボックス化している情報を整理し、コストを最適化。安定したAWSの運用を実現

ミズノ株式会社導入事例
お客様の課題
  • ・運用管理が業者まかせになっていたためAWSの構成や稼働状況などがブラックボックス化していた
  • ・ドキュメントもなく、運用に不安を感じていた
  • ・運用管理のコストが嵩んでいた
課題解決の効果
  • ・ドキュメントやレビュー会で運用内容を把握した上でまかせることができた
  • ・NHN テコラス独自のノウハウを生かした監視設定により、障害検知の精度が向上した
  • ・AWS環境の用途ごとに運用レベルを分けることで明確に運用コストの削減ができた

コストと運用の課題に対して最適なAWSの運用を提案・実行してくれるパートナーを探して

導入前の課題

コーポレートサイトのインフラとしてAWSを採用した2015年から、移行にご協力いただいたMSP事業者にAWSの運用を委託していました。専門スキルを持った人材が少なくMSP事業者に任せっきりになっていたので、当社側ではAWSの構成、現状の設定や稼働状況、どんな監視がされているかも全く把握できてない状況に陥っていました。私は2017年にコーポレートサイトの運営を引き継いだのですが、プロジェクト管理ツールに過去の障害情報やMSP事業者の対応履歴は残っているものの、まとまったドキュメントがなく、現状を把握するためにはMSP事業者に逐一質問をするしかない状態で障害発生のリスクを考えると運用に不安を感じていました。加えて、運用管理のコストが高いと思っていたので、現状の整理とコストの最適化に協力をいただけて、安心して運用を任せられる新たなパートナーを探すことにしました。

NHN テコラス社を選んだ理由

複数社に提案を依頼しましたが、NHN テコラス社のレスポンスが一番早くて、好印象でした。NHN テコラス社はミズノが本社を構える大阪にも拠点があり、提案段階から頻繁に打合せができたのも大きかったです。当社の課題をしっかり理解し、運用方法や作成するドキュメント内容まで細かく説明していただき、心強さを感じました。
決め手はやはりコストです。NHN テコラス社は、本番環境として利用しているインスタンスと開発・検証環境として利用しているインスタンスを整理した上で、本番環境は24時間365日の即時障害対応、開発・検証環境はベストエフォートでの対応というふうに用途によって運用レベルを分けることを提案していただき、他社よりも明確にコストの削減を見込むことができました
さらにAWSのサービス構成を変更することで最適化できるポイントの提案も含まれていました。社内にはMSP事業者を変えることに不安を感じている人もいたのですが、その提案により「AWSを熟知している信頼できるMSP事業者だ」と社内を説得することができました。EC2で作ったNginxのリバースプロキシサーバをマネージド・サービスのApplication Load Balancer(ALB)に置き換えるという提案は、コストの面でもサイト運営の面でも魅力的だったのですが、当社で必要なパスルーティングの設定ルール数がAWSの設定数の上限を越えてしまっていたため導入を断念しました。ALBの導入は、パスルーティングの設定を整理した上で改めてチャレンジしたいなと思っています。

丁寧なアセスメントと綿密な運用設計が実現した質の高い監視・運用

NHN テコラス社の移行支援

まず現状のAWS環境のアセスメントから行っていただきました。AWSのサービスの設定、EC2上のOS・ミドルウェアの設定を一つずつ丁寧に調査し、ドキュメントを整理し直していただいたため、当社が把握しきれていなかった情報もクリアになりました。
また監視システムとしてはZabbixを新たに導入していただきました。前MSP事業者から入手した現状の監視設定を参考にしつつ、NHN テコラス社のノウハウを活かした監視設定を提案していただき、障害検知の精度を向上させることができました
プロジェクト管理ツールの過去の障害情報やMSP事業者の対応履歴はすべて共有しています。過去の情報を精査し、監視システムが障害を検知した際の障害発生ポイントの切り分けフロー、対応手順、連絡先をまとめた運用ドキュメントも作成していただきました。アプリケーション起因の障害では、開発ベンダーに連絡が必要な場合が多いのですが、発生した障害に応じて、何時以降であればどこの会社の誰に連絡するかなど当社の細かな要望を運用フローに反映していただいています。当社でも理解できる丁寧な分かりやすいドキュメントで、レビュー会も開催されたため、運用内容をしっかり把握した上で安心してお任せすることができました

切り替え前には、並行稼動期間を設け、前MSPと直接コミュニケーションを取りながら、最終調整を行っていただいたため、とてもスムーズに切り替えを完了することができました。
スケジュールについても非常にスピード感をもって取り組んでいただけました。移行開始当初はアセスメントから運用の引き継ぎ完了まで約3ヶ月間のスケジュールを提示されていましたが、移行を進めている段階で当社の予算の都合によりスケジュールを早める必要が出てきました。スケジュールについて相談したところ、並行稼働期間の圧縮を提案していただき、結果として約2ヶ月で移行が完了できました。スケジュールを短縮いただいたにも関わらず、トラブルなく移行できて大変助かりました

導入後の効果と今後の展望

運用が始まってからも順調です。以前であれば作業の依頼をしてから2-3日かかっていたものが、NHNテコラス社に移行してからは当日に対応していただけるケースもあり、迅速な対応で待ち時間のストレスもなくなりました。サーバーの高負荷などの障害が発生した場合の対応も早いので満足しています。移行の一番の目的だったコスト削減についても、以前に比べて3割ほど抑えて運用することができています
今回の移行で現環境に関してのドキュメントを整理していただいたため、現環境の改善が必要なポイントもいくつか明確になりました。ALBの導入含め、少しずつNHNテコラス社と一緒に最適化を進めていきたいと思っています。

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導入サービス

ミズノ株式会社について

1906年創業のミズノ株式会社は、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」を企業理念に、競技スポーツから日常生活、健康サービス領域まで幅広い分野で、製品やサービスを通じて、顧客接点を持つ総合スポーツメーカー。近年では、オンライン・オフライン問わず、様々な体験価値を提供している。

社名
ミズノ株式会社
内容
総合スポーツメーカー
設立
1906年4月1日
従業員数
5,273名(2017 年3月31日時点、連結)

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