導入事例

初めてのソーシャルアプリ立ち上げからノウハウを共有し、共に成長してきたパートナー

株式会社オルトプラス導入事例

ソーシャルアプリ提供事業者向けに特化したフルマネージドホスティングサービスをご利用いただいている株式会社オルトプラス CTO 正法地様とネットワーク&セキュリティ部長 安藤様にお話をうかがいました。

まずは貴社のビジネスについて教えてください。

安藤様:
弊社ではソーシャルアプリの企画、開発、運用をおこなっています。

正法地様:
データホテルとは2010年の8月に弊社で一番初めに立ち上げた「ダービーズキングの伝説」から お付き合いさせてもらっています。

安藤様:
当時は会社も小さく10名くらいでサービスを作っており、「ダービーズ キングの伝説」については、正法地が企画、設計を担当し、私がインフラ部分を担当していました。今ではスタッフも200名ほどになり、扱っているタイトル数も増え、利用しているサーバの台数も当時とは比べものにならないくらい増えました。

フルマネージドホスティングサービスを導入いただいた経緯を教えてください。

正法地様

正法地様:
いくつか利用を検討していたサービスはありましたが、開発期間が短く、すぐにサーバを用意してもらう必要があったので、他社のクラウドサービスを利用する予定でした。
ただソーシャルアプリでは、ゲームの応答速度が一定速度以上かかると自動的にメンテナンスモードになる、というプラットフォーム側のシビアなルールがあり、できるだけ回線とサーバについては信頼・安定したものを利用したいと考えていました。当時利用を検討していた他社のクラウドサービスは実際のサーバのパフォーマンスが想定以下であったり、ネットワークについても瞬断が発生し、原因については情報公開もない状態だったりと、不安を感じていました。
そんな中、データホテルを紹介してもらい、物理サーバを短納期で準備することができる上、クラウドサービスのように柔軟にリソース追加やスケールアウトをしてもらえるとのことで導入を決めました。物理サーバならではのパフォーマンスの安定性や、個別のシステム設計によりアクセス負荷時のボトルネックを事前に想定し、対策まで考えることができた点も魅力的でした。

会社設立後の初めてのソーシャルアプリ、「ダービーズキングの伝説」リリースの様子を教えてください。

ダービーズキングの伝説

安藤様:
「ダービーズキングの伝説」は立ち上げの際の納期がとても短く、リリースの2週間前にデータホテルに話をして、1週間後にはテストサーバが必要だったので、申込みと同時に最小構成でまずはセットアップ、その後本番サーバの設定をしてもらいリリースに間に合わせることができました。当時はGREEさんもまだソーシャルアプリのプラットフォームを提供し初めたばかりで、「ダービーズキングの伝説」はGREE プラットフォームを利用したゲームの第二弾の公開にのせてもらいました。まだ提供されているタイトル数も少なく、リリース後は想像していた以上の流入がありました。

正法地様:
そうですね。DAU(※注釈)がすぐに10万くらいに跳ね上がり、数日で数十万人の方にご利用いただきました。嬉しい半面、予定外の負荷がかかり、緊急でサーバを追加してもらいました。

安藤様:
リリース後1ヶ月程度は特に想定以上のアクセス、高トラフィック状態となり、アプリの安定稼動を保つためにサーバ増強や各種ミドルウェア設定変更を含めて毎日何かしらの対応をお願いしていました。 データホテルには既にソーシャルアプリの大規模会員を抱えるアプリ展開の運用実績があり、そのうえでリリース当日の想定できないアクセス増加には物理サーバ対応での予備リソースを確保してもらったため、サービス拡張時に迅速にインフラ環境の増強をしていくことができました。 正直、物理サーバでの提供にクラウドサービスのようなスピード感を求めるのはむずかしいかもしれないと不安に思っていましたが、結果的にはクラウドサービス並みのスピードで追加投入も実現できました。
日の想定できないアクセス増加には物理サーバ対応での予備リソースを確保してもらったため、サービス拡張時に迅速にインフラ環境の増強をしていくことができました。

※注釈 :「DAU」とは、SNSをはじめとするソーシャルメディアやソーシャルアプリなどにおいて、1日にサービスを利用したユーザー(アクティブユーザー)の数のことです。

フルマネージドホスティングサービスのメリットはどんなところですか?

正法地様:
データホテルのフルマネージドホスティングサービスではハードウェアだけでなくOSやミドルウェアを含めたインフラ全体の管理をしてもらえるので、レイヤーごとに原因、課題を切り分け、どこに問題があるか調査、報告をしてもらえるのが日々の運用でメリットに感じているポイントです。一例としては、弊社側で導入した監視ツールに問題が起こった際、原因解決に対して一緒に取り組んでもらったこともあります。単純にインフラ環境を提供してもらうだけではなく、課題・問題点に対して相談すると、一緒に考え、意見をいただける点はフルマネージドホスティングサービスならではの強みだと感じています。

安藤様:
弊社では企画面でも新しい取り組みをすることが多く、想定できないアクセス増加が発生するケースも多々あります。
例えば、ランチタイムガチャを始めたときは、限定した時間に限りサーバに高負荷がかかりましたが、サービスダウンを防ぐためのリソースの増強を迅速におこなってもらいました。
こちらがお願いしたことに対して柔軟に対応いただけるので、困ったときにパートナーとして頼れる関係性をつくることができたと感じています。

正法地様:
いまは弊社独自のカスタマイズに合わせた運用ノウハウがお互いにたまってきています。
ノウハウが蓄積されてきたこと、サーバの構成を当時から大きく変えていないこと、トラフィックもある程度予想できるようになってきたことなどのおかげで、初期のような慌ただしい対応はなくなりましたね。

安藤様:
そうですね。「バハムートブレイブ」(2011年10月リリース)以降のアプリ向けのサーバ構築については、今までのアプリリリースにより積み重ねてきたノウハウを活かし、障害対策、不具合対策の設定を全て対応したサーバ環境からの複製で構築する手法を両社で取り決めました。この手法ですと、以前発生した障害は二度と起こりません。 2012年に5ヶ月間で6タイトルのリリースをおこなった際も、大きなトラブルを起こさず、サーバ構築のスケジュールも遅延なく対応してもらえたので、ノウハウを運用に有効活用できていることを実感することができました。

インフラ回りで貴社独自に工夫していることなどありますか?

正法地様:
「ダービーズキングの伝説」のあと「バハムートブレイブ」のリリースの際は適切なサイジングをおこなうためにエンジンを変えました。もともと「ダービーズキングの伝説」は開発期間がとても短く、細かいところまでは設計できていませんでした。 例えばログの管理にしても、「ダービーズキングの伝説」では全てのログを取っていて、DBのデータ量が多くなるという非効率な作りでした。 「ダービーズキングの伝説」の運用をみたうえで「バハムートブレイブ」ではログのローテートや重要なログのみ取る形に改善をしました。

安藤様:
障害対応もそうですが、負荷対策をする場合はインフラだけでなく、アプリ側でも工夫をしています。インフラの負荷をなるべく抑えるという思想から自社のフレームワークも作られています。また弊社の体制的な話になりますが、アプリ開発についてはタイトルごとにチームを編成し、サーバインフラについては、専門の部門で全て一元管理をおこなっています。インフラ部門はデータホテルと協力しながら適切な構成を考え、アプリ側はインフラ部門から開発チームにフィードバックをおこなって最適化を図ることで、アプリとインフラ双方向から最適なインフラ環境を実現するように日々意識して対応をしています。

他社と比較してフルマネージドホスティングサービスを利用するメリットはなんですか?

正法地様:
データホテルのフルマネージドホスティングサービスは、窓口が一元管理されているので使いやすいです。 他社のクラウドサービスを利用する際は自社で全てをまかなえない部分にマネージドサービスを利用して補填しますが、窓口が一元化されておらず、やり取りの手間が増える点にデメリットに感じていました。

安藤様:
気軽に問い合わせや作業依頼を24時間365日お願いできる窓口がある点がいいです。細かい設定や調査も丁寧に対応してもらえる作業代行を定額の中で利用できる点もメリットだと感じています。 また、弊社は新しい技術の導入に対しても積極的に取り組んでいます。フルマネージドホスティングサービスならば実績やリスク、弊社の環境に対しての実装が適切であるのか、なども相談すると意見や助言をもらえる点はとてもいいですね。 余談ですが、データホテルからは実績がなく推奨できない、と言われていたアプリケーションを弊社判断で実装導入し、技術担当の方を困らせたこともあります。実績が無くとも明確なリスクを両社で許容したうえであれば、安定運用を実現できるように協力してもらえました。当時は無理を言ってしまいましたが、今となっては両社のノウハウともなりよかったなと思っています。

貴社の今後の展開について教えてください。

正法地様:
会社としての基盤ができつつあり、今後は拡張フェーズに入るため、海外 展開や、ゲーム以外のサービスも視野にいれていきたいと考えています。また、ゲームだとネイティブ向けのアプリも展開していきます。
そのため、今後の事業拡大に向けてメインになれるような開発エンジニアやインフラエンジニアが必要になりますね。

安藤様:
インフラに関しては、アプリケーション層よりも下のレイヤーはデータホテルに任せられるので、インフラとアプリ、両方の技術を繋げられる人を求めています。弊社のインフラエンジニアはフレームワークやAPIの実装など基盤となる部分の対応をおこなうこともあるので、そういった仕事をしてみたいと考えている人も募集中ですね。

株式会社オルトプラス様の採用情報はこちらから

フルマネージドホスティングサービスをどういった会社におすすめしたいですか。

正法地様:
データホテルはさまざまな顧客対応をしてきたノウハウが豊富です。 インフラの運用ノウハウはないけど、新しいことをしたいと考えている会社には特に向いています。 社内にインフラエンジニアがいない場合はデータホテルに提案してもらえますし、インフラについて詳しい人がいる場合は、構成の部分だけ相談するという使い方もあります。

安藤様:
弊社にもインフラのノウハウはありますが、提供しているアプリのタイトル数が増え、 利用しているサーバ台数も多いので、データホテルにセットアップなどをお願いすることも多いです。

正法地様:
インフラリソースが少ない会社にはおすすめですね。ぜひ一度問い合わせてみてください。

ありがとうございました。

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社名
株式会社オルトプラス
内容
ソーシャルゲームの企画、開発及び運営

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