導入事例

様々な事業・業界横断で行うDX推進、ビジネスと技術の橋渡しでクライアントの事業成長に貢献

株式会社contento導入事例

株式会社contentoでは、主にスタートアップやベンチャー企業に対して、事業・プロダクトの企画から戦略の立案、システム開発の上流工程から保守運用まで一気通貫でDXの推進を支援するコンサルティングサービスを提供しています。
テコラス パートナーである同社の強みやプログラムへの参画背景などを代表取締役社長 小川 正樹氏に伺いました。

クライアントの事業成長を支えるため、パートナーを活用した横断的な取り組み

株式会社contento
代表取締役社長
小川 正樹氏

まずは、株式会社contentoについて教えてください。

株式会社contento(以下contento)は、主にスタートアップやベンチャー企業に対して、①事業開発・戦略策定、②プロダクト設計・開発・運用、③エンジニア採用支援、④組織開発・制度設計、⑤人材育成の5つのテーマの経営支援サービスをご提供しています。クライアントは領域・事業・業界横断で、ヘルスケア、リーガルテック、出産育児サービス、ESalesTech(セールスDX)、MarTech(マーケティングDX)など多岐に渡るため、複数のパートナー企業とタッグを組んで、プロジェクトごとにアメーバのように形を変えながらご支援しております。

様々な業界・業種に対して横断的に支援を行っているとのことですが、その背景や強みはどういったところになりますか?

私自身が、前職でいくつもの事業やビジネス領域に関わる仕事をしてきた経験が、そのまま事業の強みとなっています。ヤフー株式会社(以下ヤフー)ではYahoo! JAPAN ID・決済のプラットフォーム開発に携わっていましたが、この経験が強みの基礎です。ID・決済プラットフォーム上で動くヤフーのほぼ全てサービスがどのようなビジネスモデルなのか、理解を深めることができたからです。ネットビジネスに対する知見を大幅に拡張できた時期でした。株式会社リクルートでは複数の新規事業を0から立ち上げているため事業開発の勘所もわかります。さらにPR事業を展開している株式会社ベクトルではエンジニア組織の立ち上げや採用など組織統括に携わり、育児支援サービスを提供しているベンチャー企業である株式会社コズレでは、取締役COOとして経営を経験しました。

このような経験を積む過程で、様々な企業の経営層や起業家の方とお話する機会が多くあったのですが、「こういう事業をやりたい」という想いをもっていても、実現したいビジネス戦略に対してどのようにITを活用すればよいかわからないといった悩みを抱えている企業が多いということに気づき、contentoを立ち上げています。
私は経営者及びビジネスサイドの思考回路と、技術サイドの思考回路の両方が理解できるので、その橋渡しが得意です。自分の今までの経験を活かして、なるべく多くのスタートアップやベンチャー企業をご支援することで、領域・事業・業界横断で多様な事業を生み出し、世の中に貢献できるのではないかと考えています。

セキュリティ対策とサービス成長にあわせた可用性の実現が課題

クライアントが抱えているIT活用の課題はどういった内容が多いですか?

インフラ周りで言えば、セキュリティ対策とサービス成長にあわせた可用性の実現が課題となることが多い印象です。

セキュリティ対策は「やったほうがよい」という意識はみなさまお持ちです。しかし、売上増に直接貢献しないため、どうしても優先度が下がりがちです。リスクを完全に理解できていないまま、あるいは対策の不十分さをわかっていないままで事業運営を進めていき、最終的に事業成長の足かせになるケースが多いと感じます。
セキュリティ対策は、すればするほどコストもかかるので、闇雲に対策をすればよいわけではなく、ビジネス戦略に沿った対策が重要となります。例えばEUへの展開を考えるならGDPRに対してどう対応するかが焦点になりますし、日本国内でそこまでセンシティブな事業でなければそれに合わせた提案になります。そのバランスを見極めることが難しいので課題になるケースは多いですね。

サービス成長にあわせた可用性の実現では、経営者及びビジネスサイドと技術サイドのコミュニケーション不足により、運用で苦労されているところが多いです。スモールスタートはできているが、成長に合わせたシステムのスケールをエンジニアサイドからうまく提案できていない。「ほっておくとまずいですよ」は伝えているが、経営者及びビジネスサイドからみるとコストばかりかかるように見えるから、セキュリティ対策と同様に、売上を優先してしまい守りがおざなりになって苦労するのはよくある話ですね。
経営者及びビジネスサイドに必要性を理解してもらうためには、リスクを可視化して定量化することが大切です。そこで当社は、こういうふうに企画書を用意して提案すればいいよ、と企画段階からエンジニアチームに伴走しています。最新の技術を扱うことにスタートアップのエンジニアは長けていますが、ビジネス目線での提案に対してはどうしても経験値が足りません。そこを補っている形ですね。

また、可用性の実現には、システムがスケールできるようにするために技術的な対応も必要です。
スケールアウトできるようにインフラ構成を組まないといけませんが、それができておらず、サーバーのサイズをあげていくスケールアップで対応してそこが単一障害点となり、負荷がかかったときにサービスが止まり、人力でなんとかしのいでいるシーンが散見されます。ここの部分はNHN テコラス社の力を借りて、最初からスケールに最適な構成を実現することで解決ができます。
インフラだけでなく、システム側もスケールできるようにリファクタリングが必要なので、そこは当社から支援しています。中のシステムを詳しくわかっていなくても、プログラムをよめば大枠はわかりますし、ここを調整すればうまくできるというポイントは経験値としてあるので得意ですね。
事業が動いていると中のエンジニアはスケール対策まで手が回らないので、そのあたりは適切にアウトソースすることをオススメしています。

NHN テコラスの技術力の高さとホスピタリティあふれる対応への信頼

様々な課題を抱えているクライアントを支援している貴社がテコラス パートナープログラムに参画しようと思った背景を教えてください。

もともとNHN テコラス社とは前職のつながりでお付き合いがありました。

ECモールの立ち上げプロジェクトがあり、AWS上に構築するため5社から提案をもらいましたが、NHN テコラス社の提案に一番納得感を感じました。価格が他社と比較して良心的だったので、安かろう悪かろうかとはじめは少し心配もありましたが、提案内容に対する私からの技術的な質問にもきちんと答えて頂けたので、安心感を持てた印象が残っています。
実際の対応もホスピタリティにあふれていて、今後もぜひお付き合いを続けたいと感じました。いくつも案件を一緒に行っていますが、対応は申し分ないです。
様々な企業の支援をしているのでAWSの引き合いは多いですが、AWSに関してはNHN テコラス社に頼むと決めているので、よりシナジーを高められるテコラス パートナープログラムに参画しました。

事業の基盤となるインフラの運用をアウトソースすることに抵抗のある企業はいますか?

そうですね、はじめは不安を覚えるクライアントもいらっしゃいます。しかし、エンジニアが潤沢にいるわけでもないですし、24時間365日のインフラ運用をすることが彼らのミッションではありません。そこに時間を割くのであればアプリケーションなどサービス開発にリソースを費やしたほうがビジネス的にも良い結果になります。
現実的に考えると、24時間365日対応できるチームを社内にもつためには労務部分で課題がでてきますし、なによりモチベーションが下がります。当社の主要ターゲットであるスタートアップやベンチャー企業は少人数である場合が多いため、なおさらです。誰も深夜に障害対応で叩き起こされたくはないですし、ワークライフバランスを考慮しても、NHN テコラス社のような専門性の高い企業をアウトソース先として活用したほうがよいとお伝えしています。

アウトソースと内製化をバランスよく切り分け、事業成長を支える

アウトソースと内製化の切り分けが大切ということですね。実際にどのように切り分けるのがよいのでしょうか?

スタートアップだと資金調達ができれば計画的にアウトソースを検討するのをオススメしています。
バランスが大切で、事業のコアとなるところは内製化したほうがいいですが、それ以外はアウトソーシングでよいと思っています。
例えば、営業が強い会社ではセールスドリブンでいくのであれば、技術サイドは完全に内製化する必要はなくアウトソースでもOKです。しかし、プロダクトを強化していきたいのであれば、地盤となるプロダクトのアプリケーションやシステムは内製化し、顧客の声を早く反映し、試行錯誤が必要な部分を社内で対応した方が良いです。

そういった観点から考えると、インフラの運用は地盤にはなるけど、コアではないので、アウトソースするべきです。NHN テコラス社にお願いすれば、AWSの請求代行「リセールサービス」で利用料も安くなりますし、AWSの最上位パートナーなので設計や技術支援もしっかりしていて、お値段も良心的です。私もNHN テコラス社にインフラを任せることで他の部分の支援に注力できるので、いいことづくしです。
内製化するには採用部分もがんばらないといけないですからね、バランスをみてアウトソースと調整するのがベスト・プラクティスだと思っています。

採用部分はIT人材が不足しているなか、課題のある企業も多いかと思いますが、組織統括のご経験からお伝えできるコツなどはありますか?

採用でやることは今も昔も変わらなくて、きちんと情報発信をしていくことが大切です。例えば、ミッションやビジョンなど、組織として世界観を作ることはとても重要です。採用時だけでなく、ジョインしたあともそれを発信しつづけ、共感をしてもらう必要があります。そのあたりがないと自社の事業に共感のない人を雇って、結局ミスマッチになってしまいますしね。
労働力としての採用だけだと、エンジニアなんかは特に売り手市場なので、給料の多寡だけで転職してしまうことになりかねない。労働力や技術力だけほしいのであればアウトソースでいいと思いますが、仲間を増やしたいのであれば時間をかけて世界観をつくることに注力したほうがよいです。

ありがとうございます。最後にテコラス パートナープログラムへの参画を考えている企業に向けてメッセージがありましたらお願いします。

NHN テコラス社はホスピタリティを持っているので、AWSやインフラで困っているのであれば自社の得意領域をのばすために参画をオススメします。

ホスピタリティの部分で具体的なエピソードを紹介すると、ある案件で検索のパフォーマンスがでなくてチューニングを一人で夜な夜な行っていましたが、NHN テコラス社のエンジニアが夜間も対応してくれて、設計変更なども助けてもらいました。一緒にプロジェクトを頑張ってくれる、そういった姿勢で親身に対応してくれるのがNHN テコラス社のいいところです。

またスタートアップ企業はスピード感がとても大切です。AWSの豊富な知識を持っていてクライアントの事業の成長スピードにあわせた素早い対応をしてくれるところはとても頼りになります。スピード感をもって対応してもらいたい企業にもオススメできます。

当社では今後、別の会社を立ち上げてSaaSサービスの展開も考えていますが、そこでもNHN テコラス社に手伝ってもらいたいと考えているので相談する予定です。

ありがとうございました。当社もcontento様を支援していきますので、引き続きよろしくお願いします。

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株式会社contentoについて

スタートアップへのハンズオン、大手企業のDX推進や新規事業開発、マーケティング活動を通じて顧客の成長を支援するコンサルティング会社です。事業開発やマーケティング戦略推進経験が豊富なプロフェッショナルたちが新事業のアイディア創出から事業化、グロースまで一貫して支援しています。

社名
株式会社contento
内容
スタートアップ支援、新規事業開発支援、DX化支援、総合マーケティング支援
設立
2014年3月3日

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