導入事例

動画編集アプリのインフラ監視・運用体制を短期間で構築。AWSのベストプラクティスに基づいたレビューで信頼性向上にも着手

bravesoft株式会社導入事例

人手も時間もない中で、アプリリリースに向けて
負荷テストと監視・運用を実施

bravesoft株式会社
Marketing & Sales事業部 部長
古岡 定訓様

bravesoft株式会社様は、iPhone/Androidをはじめとするアプリの企画・開発から運用までをトータルでプロデュースする、アプリ開発のスペシャリスト集団です。同社では、ある動画編集アプリのローンチに合わせて、クライアントから24時間365日監視や負荷試験の実施などを求められていました。いかにして厳しい要件をクリアしたのか、プロジェクトの開発メンバーにお話を伺いました。

導入前の課題

bravesoft株式会社は、大手クライアントからスタートアップまで年間80件以上のプロダクトを幅広く手がけるアプリ開発会社です。「技術統括室連携」「QMOシステム(Quality Management Office System)」「子会社・パートナー連携」「グロースシステム」の4つを柱に、自社や運営組織のリソースを有効活用し、高品質なアプリの開発・提供を目指しています。

同社 Marketing & Sales事業部 部長の古岡定訓氏は、「受託開発・運営はもちろん、最近では自社プロダクトとして、イベント管理プラットフォーム『eventos』やイベント専用のリアルタイムアンケート『Live!アンケート』を提供しています。また、当社の強みとして、開発して終わりではなく、事業の成長に寄り添ったグロース戦略を展開するなど、中長期を見据えたプロダクトの開発・運営を行っています」と語ります。

そんな同社ですが、ある動画編集アプリの受託開発を担うことになり、サービスのローンチに伴い、クライアントから24時間365日監視を求められていました。また、動画の送受信による高負荷にも耐えられる稼働環境を目指し、厳しい要件での負荷試験の実施も必要になりました。

動画編集アプリのプロジェクトを指揮した、同社 Growth hack事業部 チーフエンジニアの藤本 達男氏は「稼働率について、クライアントから高めの数値を希望されていましたが、本来業務であるアプリ開発に手いっぱいだったため、日々の運用監視や負荷試験に手を回せない状況でした。また、従来では自己流で負荷試験を行っていたため、クライアントからの厳しい負荷要求を満たすには、外部の専門家による高いレベルの試験が必要でした」と振り返りました。

NHNテコラス社を選んだ理由

今回の動画編集アプリをAmazon Web Services(以下AWS)で構築することが事前に決まっていたため、さっそくbravesoftは、AWSへの豊富な実績があり、なおかつ監視サービスと負荷試験を高いレベルで実行できるベンターの選定を開始。その要件をすべて満たすベンダーとして白羽の矢が立ったのがNHNテコラスでした。

「当社ではすでにNHNテコラスのリセールサービスを利用しており、技術統括室もAWS総合支援サービス『C-Chorus』の監視・運用サービスを利用していました。これまで当社と積み上げていた信頼関係や実績はもちろん、技術統括部のスタッフからも好評の声が多数上がっていたため、NHNテコラスにご依頼することになりました」(藤本氏)

NHNテコラスにアウトソーシングすることを決めた理由はこれだけではありません。藤本氏はチーフエンジニアという役職上、他のエンジニアの模範になることを求められていたため、今回のプロジェクトを成功事例に、専門家ならではのナレッジを社内に共有したかったと言います。

「AWS環境にモバイルアプリのアプリーションのためのインフラを配備することは慣れていますが、個々のサービス運用については、監視や負荷対応など要求レベルが異なるため、これまで他のエンジニアに模範解答を示すことができませんでした。そのため、専門家であるNHNテコラスに依頼し、そこで得られた知識やノウハウを吸収して、社内教育の一環として役立てられたらと考えていました」(藤本氏)

確かな技術力と最適な提案により、短期間でのアプリリリースと
説得力を持たせた社内提案が実現

bravesoft株式会社
Growth hack事業部 チーフエンジニア
藤本 達男様

導入プロセス

動画編集アプリの公開は2022年4月と決まっており、AWS環境の設定を行うのは3月ごろとタイトなスケジュールで行う必要がありました。加えて、NHNテコラスに対し、負荷試験の実施、セキュリティへの対応、日々の運用監視という3つの業務を依頼しました。

「NHNテコラスはAWSの設定なども含め、わずか1ヶ月という非常に短い期間でサーバー構築やアプリケーションの動作を確実にしつつ、監視や運用の段取り・手配等を並行して進めてくれました。稼働日ではない週末やゴールデンウィーク等でも対応できるようスケジュールを柔軟に調整していただくなど、もしNHNテコラスの協力がなければ、今回の動画編集アプリのリリースが大きく遅れていた恐れがありましたので大変助かりました」(藤本氏)

NHNテコラスからの支援は構築支援だけでなく、監視設定そのものについても最適なアドバイスをしてくれたと藤本氏は言います。

「例えば、日々の運用負荷を考慮して、不用意にアラート通知が飛ばないように設定し、本当に対応しなければならないアラートだけ届くように調整するなど、NHNテコラスにはさまざまな面でサポートいただきました。当初予定にはありませんでしたが、AWSのベストプラクティス実践フレームワークを活用し、ワークロードの改善点やリスクを明らかにする『AWS Well-Architected レビュー』を実施するなど、アプリそのものに対する信頼性を上げる取り組みを提案いただきました」(藤本氏)

上述した取り組みにより、当初予定していた日程通りに動画編集アプリを無事リリースすることができました。

導入効果

動画編集アプリは現在、多数のユーザーに利用されています。短いスケジュール中で、負荷試験を行うなどして、厳しい要件をクリアしました。

「NHNテコラスの支援により、サーバーが落ちてしまったなどの報告もなく、安定した稼働を実現できています。また、監視や運用における設定を見てみると、必要十分な設定がなされていて、ここで得られたナレッジを社内エンジニアに共有していこうとしています。もし、社内のエンジニアからAWS環境の監視や運用についての相談を受けたとしても、自信を持ってNHNテコラスを推奨できるなど、社内提案に対する説得力を得られたのも大きな効果です」(藤本氏)

またNHNテコラスが監視設定について具体的な設定内容やアラート発生時の対応などの説明をbravesoftに行い、それに基づいた説明資料も用意。これによって、クライアントに監視や運用についての対外的なアピールがしやすくなったとのこと。

クライアントへの説明もゼロベースで考える必要がなくなったため、テストや監視、運用に関する工数を軽減でき、クライアントからの信頼も得ることができました。この関係構築の一端は、NHNテコラスが担ってくれたといっても過言ではないでしょう」(藤本氏)

今後の展望

まだ動画編集アプリのリリースが始まったばかりということもあり、同社ではNHNテコラスと連携しながら安定稼働を続けていく方針です。またbravesoftでは、今回得られた経験を社内成功事例として周知していくとともに、NHNテコラスと良好な付き合いを続けていこうしています。加えてAWS Well-Architected レビューの結果と、それを受けての最適な改善策についても期待を寄せています。

「NHNテコラスは、AWSプレミアティア サービスパートナーであり、AWS Well-Architectedパートナープログラムの公認パートナーですので、AWSのベストプラクティスをもとに、ワークロードの改善点をレビューできます。レビューを通じて、今後の改善点やリスクを明らかにし、それと同時に環境改善等の提案もいただけたらと思います」(藤本氏)

AWSの活用を支援する「C-Chorus」

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導入サービス

bravesoft株式会社について

「1. 新しいものへの果てしない挑戦」「2. 挑戦による社会貢献」「3. 楽しむ」の3つを企業理念に掲げるbravesoft株式会社は、スマートフォンアプリやWebサービスの企画・デザイン・開発をコア業務としたパートナープロダクト事業を展開するソフトウェア開発会社。民放公式テレビ配信サービス「TVer」や国内最大級のお笑いサービス「ボケて(bokete)」といった著名なアプリをはじめ、800以上の作成実績を持つ。また、開発事業だけなく、KGI・KPIの策定、UI/UXや機能改善を通したアクションの提案、定期数値レポートの提出といったグロース戦略を展開するなど、企画・開発~運用保守までワンストップでの対応が可能だ。

社名
bravesoft株式会社
内容
イベンテック事業
(自社プロダクト、パートナープロダクト)
設立
2005年 4月 4日
従業員数
70名(連結150名、2022年6月現在)

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