導入事例


AWS請求代行サービスによる利用コスト削減に加え「Cloud illuminator」でSavings Plansの購入インスタンスを見直し さらなる費用圧縮を実現

株式会社AGEST導入事例

お話を伺った方

取締役 専務 執行役員 CTO 関 守 様(写真左)、専務執行役員 CRO 長谷川 健 様(写真右)

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お客様の課題
  • ・事業領域や事業拡大に伴い、現場部門でのAWS利用が増加傾向にあった
  • ・段階的に利用環境が増加し、各部署やプロジェクトごとの利用状況を確認・把握することが困難だった
  • ・為替レートの影響でコストの把握が難しく、予期せぬコスト増加のリスクに直面していた
課題解決の効果
  • ・請求をC-ChorusのAWS請求代行サービスに一元化することで、AWSの利用コストをおよそ10%圧縮
  • ・クラウド利用管理ポータル Chorus Portal により、各アカウントの利用状況と請求内容を把握できるようになった
  • ・Cloud illuminator を導入することで利用状況を可視化し、実態にもとづいてSavings Plansの購入インスタンスを見直したことで、さらに年間120万円のコスト削減につながった

株式会社AGESTは、品質コンサルティング/テストソリューションを提供するQA(Quality Assurance)事業をコアビジネスとしつつ、サイバーセキュリティ事業、システムインテグレーション事業、およびERP事業を展開する会社です。安心・安全なデジタル社会を支えるため「品質保証のプロ集団」として支援を行っています。
これらの事業に加えて、品質メディア『Sqripts』(https://sqripts.com/)や研究開発を行う『AGEST Testing Lab.』(https://agest.co.jp/lab/) も運営しており、先進的な情報を提供することで業界リーダーとしての貢献を果たしています。

C-ChorusのAWS請求代行サービスを通じてAWSを利用する同社では、コスト課題を解決するためにNHN テコラスが開発したAWSコストを最適化するためのSaaS「Cloud illuminator」を導入しAWSの利用状況を可視化。TCOを削減するための取り組みを行ってきました。

今回、専務執行役員として同社の事業を牽引する長谷川様にお話をお聞かせいただきました。

AWS請求代行サービス 導入時点における課題と導入の背景

近年、加速的に成長を続ける同社では、事業領域や規模の拡大にともなって、AWSの利用コストが増加傾向にあったといいます。

「弊社のお客様向けの環境については、構成やコスト、稼働状況の管理を十分に行っていました。しかしながら、自社利用の環境や開発検証環境においては、利用開始時の申請と承認こそ実施していたものの、稼働開始後の運用管理ルールが十分ではありませんでした。そのため、段階的に利用環境が増加し、各部署やプロジェクトごとの利用状況を確認・正確に把握することが困難な状況となっていました」
「さらに、AWS利用費用が各インスタンス単位で請求されるため、利用者とインスタンスの把握が煩雑になり、コスト管理や費用負担部門の紐づけに多くの工数を費やす状況が発生していました」

NHN テコラス のAWS請求代行サービスを選んだ理由

コストの削減と利用環境の全容把握に向けて、AWSアカウントをC-ChorusのAWS請求代行サービスへ段階的に移管、集約することになりました。NHN テコラスへの発注に至った経緯はどのようなものだったのでしょうか。

「NHN テコラスを選定した理由としては、まずAWS請求代行サービスにおいて十分な経験と実績を有しており、安心して依頼できる体制が整っていることが決め手となりました。また、単なる請求代行サービスの提供に留まらず、AWSの利用状況を踏まえたコスト削減に向けた提案や運用改善支援をいただける点も高く評価しました」
「AWS請求代行サービスにより、利用費用を日本円で一括して把握できるため、コスト管理が格段に容易になりました。加えて、弊社特有のニーズに柔軟に対応いただき、利用状況に応じた最適なソリューションを提案いただけたことも、重要な選定理由となっています」

agest_専務執行役員 CRO 長谷川 健 様

2022年にサイバーセキュリティ事業部でC-ChorusのAWS請求代行サービスを導入していましたが、2024年1月よりAGEST様で利用するすべてのAWSアカウントをC-Chorusによる契約へ移管することになりました。

AWS請求代行サービスの導入効果

agest_会議風景

2024年はじめにAGEST様で利用するすべてのAWSアカウントをC-Chorus経由での契約に移管され、およそ1年が経過しましたが、どのような成果につながったのでしょうか。

全体的なコストは約10%削減することができました。AWS請求代行サービス導入単体での効果は約10%となりますが、従前のAWSの費用明細をもとに対象利用者を振り分け、部門費用として配賦するなどの作業工数については、導入前の70%程度の水準にまで下がるなど、大幅な改善を実現できました。さらに、作業担当者にとっては非常に煩雑な作業だったため、コスト関連の運用効率改善に加え、心理的な負担が軽減したことも成果のひとつです」

AWSコスト最適化SaaS「Cloud illuminator」による状況把握でさらなるコスト圧縮も実現

2024年に行われたアカウント移管のタイミングで、NHN テコラスでは「Cloud illuminator」※1 の導入を提案し、採用されました。もともと契約していた Savings Plans の更新を迎えた際には、Cloud illuminator による分析と Savings plans の購入推奨機能を活用することで、請求代行サービスを通じたAWS利用料の割引に加えて、さらに年間120万円のコスト削減を実現しました。

「特に評価しているのは、コストの透明性と分析機能です。サービスの提供する詳細な利用明細や部門ごとのコスト配分データは、AWS利用状況を正確に把握し、無駄を特定するための強力なツールとなりました。また、サービスから提供されるコスト最適化の提案により、従来見逃していたコスト削減の機会を発見でき、運用コストの削減にもつながっています」

※1 当時はAWS請求代行サービスのオプション機能として提供。2024年12月より単体でのサービス提供をスタート
プレスリリース:NHN テコラス、クラウドコストの最適化を推進するFinOpsツール「Cloud illuminator」の正式提供を開始

NHN テコラスへの評価

アカウント移管プロジェクトにおいては、NHN テコラスのC-Chorus開発担当が技術支援やコスト削減や運用に関する改善提案を行いました。

「以前からAWSを利用していたものの、料金体系や各種の適用条件など、十分な理解が伴っていないため不明な点へのご回答速度、ご提案など、非常に早く、プロジェクト進行が円滑に行えました」

今後に向けた取り組み

最後に、今後の事業展開とNHN テコラスに求めることについてもお話をいただきました。

「テストアウトソーシング事業、システム開発事業、サイバーセキュリティ事業など、当社のいずれのサービスもAWS等のクラウド環境の利用は増加すると想定しています。その際には、適切かつ効率的にAWS利用環境を管理していく必要があると思いますので、引き続き強力なパートナーとしてご提案、ご支援を期待しております」

NHN テコラスでは、これからもAWS請求代行サービスを通じた最適なAWS利用環境の提供と、Cloud illuminator によるAWS利用コスト最適化に向けた取り組みを支援してまいります。

公開日:2025年2月10日

AWSの活用を支援する「C-Chorus」

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株式会社AGESTについて

品質コンサルティング/テストソリューションを提供するQA(Quality Assurance)事業を軸に、サイバーセキュリティ事業、システムインテグレーション事業、およびERP事業を展開。安心・安全なデジタル社会を支える「品質保証のプロ集団」として支援を行っています。

社名
株式会社AGEST
内容
品質コンサルティング/テストソリューション事業、システムインテグレーション事業、サイバーセキュリティ事業および 上記に関わる教育研修事業
設立
2018年2月28日
従業員数
791名(2024年1月31日時点)

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